いよいよ今年(この記事を書いているのは平成28年9月です)の年末が、マイナンバーの本格導入の時期となります。

従業員の方のマイナンバーを取扱う総務や経理の方、又は事業者の方で、

「去年の年末は、扶養控除等申告書にマイナンバーを書いてもらうのに、いろいろ気を遣ったけど、何が問題だったんだっけなあ」という『あなた』。

「通知カードが全員届かなかったから、マイナンバーはもらわなかったんだよなあ。今年はどうすればいいのかなあ」という『あなた』。

マイナンバーの取扱いについて、もう一度確認しましょう。

国税庁ホームページ『社会保障・税番号制度<マイナンバー>FAQ』の『源泉所得税関係に関するFAQ』を見ていきます。

扶養控除等申告書とマイナンバー 国税庁HP FAQ スペシャル
こちらの記事もご覧ください!

扶養控除等申告書へのマイナンバーの記載を不要とする手法には、
①扶養控除等申告書をベースに作成した「一定の帳簿」があれば、2年目以降のマイナンバーの記載を不要とする『一定の帳簿スペシャル』
と、
②扶養控除等申告書に一切マイナンバーを記載しない『超特例帳簿スペシャル』
の2つがあります。
話題になっているのは、②の方です。
下記の順に読んでいただければ、と思います。


★平成何年分の扶養控除等申告書からマイナンバーを書くの?

★去年、マイナンバーを扶養控除等申告書に書いてもらわなかった場合、今年の年末調整ではどう対応すればいいの?

★扶養控除等申告書には、マイナンバーは記載不要?

★扶養控除等申告書へのマイナンバーの記載を不要とする場合の「帳簿」の注意点

★扶養控除等申告書に一度もマイナンバーを記載しなくてもOK!

★扶養控除等申告書へのマイナンバーの記載を不要とする場合の「4要件」+「1要件」

★扶養控除等申告書へのマイナンバーの記載不要は、帳簿がなくてもOK!

★平成28年分と平成29年分の扶養控除等申告書とマイナンバーの奇妙な関係

★「扶養控除等申告書とマイナンバー問題」で頭が混乱すると、しちゃいそうな間違い特集

★マイナンバーを絶対に記載できないようにするための扶養控除等申告書のカスタマイズ!

★『一定の帳簿スペシャル』のマイナンバー帳簿は、いつまで保存しなければならない?

★扶養控除等申告書に記載しなかったマイナンバー等に変更があった場合には、「3年保存期限」の「変更届出書」の提出が必要!

★扶養控除等申告書にマイナンバーを記載しなかった場合の、「変更届出書」以外の変更対応方法とは?

★帳簿がなくても従業員がマイナンバーを扶養控除等申告書に記載しなくて済む方法!

★扶養から外れた人のマイナンバーは、マスキングして扶養控除等申告書を保存?

平成何年分の扶養控除等申告書からマイナンバーを書くの?

Q1-1 扶養控除等申告書には、いつから従業員等のマイナンバー(個人番号)を記載してもらう必要がありますか。
(答)扶養控除等申告書は平成28年1月以後に提出を受けるものについて、従業員本人、控除対象配偶者、控除対象扶養親族等のマイナンバー(個人番号)を記載してもらう必要があります。

扶養控除等申告書については、原則として「平成28年以後提出分」からマイナンバーを記載する必要があるということです。

ですから、平成27年の年末に従業員から集めた「平成28年分の扶養控除等申告書」には、マイナンバーを記載してもらわなくても良かったんです。

「えっ!じゃあ、去年マイナンバーを書いてもらったのは間違いだったの?!」という『あなた』へ。

なお、平成27年中に「平成28年分の給与所得者の扶養控除等申告書」の提出を受ける場合であっても、平成28年分の給与所得の源泉徴収票(税務署提出用)に記載するために、従業員等にマイナンバー(個人番号)の記載を求めても差し支えなく、国税庁においてもホームページ等でご案内してまいりました。

去年の年末に従業員から集めた「平成28年分の扶養控除等申告書」にマイナンバーを書いてもらっても問題ない(「差し支えない」)ということです。

現実には、例えば、平成28年1月に突然退職される方が出た場合、その方の給与所得の源泉徴収票や給与支払報告書も、平成29年1月に税務署や市区町村に提出する必要があります。

それらには、マイナンバーを記載しなければなりません(「平成28年分」の給与所得の源泉徴収票等ですからね)。

そのためには、その前にマイナンバーを取得する必要があります。

場合によっては、勝手に会社に来なくなって辞めちゃう、なんてことも考えられます。

そうすると、タイミングとしては、平成27年の年末にマイナンバーをもらっておけば大丈夫だ、ということになる訳で、「差し支えない」どころか、それが万全の対応だったんです。