【前の記事】扶養控除等申告書に一度もマイナンバーを記載しなくてもOK!

扶養控除等申告書へのマイナンバーの記載を不要とする場合の「4要件」+「1要件」

この(答)の中に出てくる(Q1-5-1)を見てみましょう。

Q1-5-1 扶養控除等申告書の個人番号欄に「給与支払者に提供済みのマイナンバー(個人番号)と相違ない」旨の記載をすることで、マイナンバー(個人番号)の記載に代えることはできますか。(平成28年5月17日更新)
(答)平成28年1月以後に提出する扶養控除等申告書には、従業員本人、控除対象配偶者及び控除対象扶養親族等のマイナンバー(個人番号)を記載する必要がありますので、前年と変更がない場合であっても、原則、マイナンバー(個人番号)の記載を省略することはできません。
しかしながら、給与支払者と従業員との間での合意に基づき、従業員が扶養控除等申告書の余白に「マイナンバー(個人番号)については給与支払者に提供済みのマイナンバー(個人番号)と相違ない」旨を記載した上で、給与支払者において、既に提供を受けている従業員等のマイナンバー(個人番号)を確認し、確認した旨を扶養控除等申告書に表示するのであれば、扶養控除等申告書の提出時に従業員等のマイナンバー(個人番号)を記載しなくても差し支えありません。

ややっ!マイナンバーを記載しなくてもよいとはいえ、「超特例帳簿スペシャル」、ちょっと手間がかかりそうですね。

この(答)の「しかしながら」以降を箇条書きにすると、

①給与支払者と従業員が合意
②従業員が扶養控除等申告書の余白に「マイナンバーは前に教えたのと変わらないよ」と記載
③事業者が前に提出してもらったマイナンバーを確認(厳密に考えると、「マイナンバーを確認」であって、「マイナンバーを預かっていることを確認」ではないので、「12桁の数字をちゃんと目視する」ってことですね。例えば「従業員の一覧表を作り、マイナンバーを既に預かっているかどうか○×だけで記載してあって、その一覧表に『○』と書いてあることを確認」する、というのは厳密に考えるとダメなんでしょうね。)
④事業者が「前に教えてもらったマイナンバーを目視しました。確かにありました。」と表示(まあ「記載」と同じと考えてよいでしょう)

が要件ということになります(「4要件」)。

この「超特例帳簿スペシャル」は、扶養控除等申告書に、従業員側が「前と同じ」と書き、「事業者側が「マイナンバー前に確かにもらったよ」と書く必要がある、ということです。

それに対して「一定の帳簿スペシャル」では、そんなこと言ってませんでしたよね。

でも、マイナンバー等が変わっていたら、「一定の帳簿スペシャル」はダメ!ということになっています。

扶養控除等申告書とマイナンバー 国税庁HP FAQ スペシャル
こちらの記事もご覧ください!

扶養控除等申告書へのマイナンバーの記載を不要とする手法には、
①扶養控除等申告書をベースに作成した「一定の帳簿」があれば、2年目以降のマイナンバーの記載を不要とする『一定の帳簿スペシャル』
と、
②扶養控除等申告書に一切マイナンバーを記載しない『超特例帳簿スペシャル』
の2つがあります。
話題になっているのは、②の方です。
下記の順に読んでいただければ、と思います。


★平成何年分の扶養控除等申告書からマイナンバーを書くの?

★去年、マイナンバーを扶養控除等申告書に書いてもらわなかった場合、今年の年末調整ではどう対応すればいいの?

★扶養控除等申告書には、マイナンバーは記載不要?

★扶養控除等申告書へのマイナンバーの記載を不要とする場合の「帳簿」の注意点

★扶養控除等申告書に一度もマイナンバーを記載しなくてもOK!

★扶養控除等申告書へのマイナンバーの記載を不要とする場合の「4要件」+「1要件」

★扶養控除等申告書へのマイナンバーの記載不要は、帳簿がなくてもOK!

★平成28年分と平成29年分の扶養控除等申告書とマイナンバーの奇妙な関係

★「扶養控除等申告書とマイナンバー問題」で頭が混乱すると、しちゃいそうな間違い特集

★マイナンバーを絶対に記載できないようにするための扶養控除等申告書のカスタマイズ!

★『一定の帳簿スペシャル』のマイナンバー帳簿は、いつまで保存しなければならない?

★扶養控除等申告書に記載しなかったマイナンバー等に変更があった場合には、「3年保存期限」の「変更届出書」の提出が必要!

★扶養控除等申告書にマイナンバーを記載しなかった場合の、「変更届出書」以外の変更対応方法とは?

★帳簿がなくても従業員がマイナンバーを扶養控除等申告書に記載しなくて済む方法!

★扶養から外れた人のマイナンバーは、マスキングして扶養控除等申告書を保存?

(再掲)「給与支払者が備えている帳簿に記載された従業員等の氏名又はマイナンバー(個人番号)と提出する扶養控除等申告書に記載すべき従業員等の氏名又はマイナンバー(個人番号)とが異なる場合には、マイナンバー(個人番号)の記載を不要とする取扱いをとることはできません」(Q1-3-2)

でも、マイナンバー等が変わっているかどうかは、従業員に聞かなくちゃ分からないんですから、「一定の帳簿スペシャル」でも、「4要件」をやってもいいかもしれませんね。

まっ、「4要件」をやったとしても、従業員が扶養親族等の増減があったのに、それを忘れてうっかり「相違ありません」って書いちゃったら、そのまま手続きが進んじゃいますけどね。

「超特例帳簿スペシャル」には、「4要件」に加えて、もう1つ次の要件があります(結局「5要件」

なお、給与支払者において保有しているマイナンバー(個人番号)とマイナンバー(個人番号)の記載が省略された者に係る扶養控除等申告書については、適切かつ容易に紐付けられるよう管理しておく必要があります。

Aさんのマイナンバーは?と言われたら、「超特例帳簿スペシャル」帳簿のAさんのページがすぐに出てくる(「紐付け」)ようにしないとダメ、ということです。ちゃんと帳簿を整理しておけ、ということですね。