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扶養控除等申告書にマイナンバーを記載しなかった場合の、「変更届出書」以外の変更対応方法

Q1-3-9 従業員の氏名や住所に異動があった場合に、異動に関する扶養控除等申告書を提出している場合にも、Q1-3-8の届出書を提出しなければならないのですか。(平成28年5月17日追加)

(答)
扶養控除等申告書を提出した従業員等について、その提出をした年の中途で、当該申告書に記載した事項に異動があった場合には、異動があった日の後、最初に給与等の支払を受ける日の前日までに、給与支払者に対して、異動の内容等を記載した扶養控除等申告書を提出する必要がありますが、この異動の内容等を記載した申告書を提出している場合には、Q1-3-8の届出書を提出しなくても差し支えありません。

(注) 1 異動の内容等を記載した扶養控除等申告書については、新たに扶養控除等申告書を提出するほか、当初提出した扶養控除等申告書の記載内容を補正する形で提出しても差し支えありません。
2 異動の内容等を記載した扶養控除等申告書については、その扶養控除等申告書の保存期限(扶養控除等申告書の提出期限の属する年の翌年1月10日から7年間)まで保存する必要があります。

扶養控除等申告書とマイナンバー 国税庁HP FAQ スペシャル
こちらの記事もご覧ください!

扶養控除等申告書へのマイナンバーの記載を不要とする手法には、
①扶養控除等申告書をベースに作成した「一定の帳簿」があれば、2年目以降のマイナンバーの記載を不要とする『一定の帳簿スペシャル』
と、
②扶養控除等申告書に一切マイナンバーを記載しない『超特例帳簿スペシャル』
の2つがあります。
話題になっているのは、②の方です。
下記の順に読んでいただければ、と思います。


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前回、氏名・住所・マイナンバーに変更があった場合には、「変更届出書」の提出が必要だとお話しましたが、大元の「扶養控除等申告書」自体について、新しいデータで再提出したり、いったん返却を受けて修正したりと、正式な手続きで変更が行われていれば、「変更届出書」は不要、ということです。

ここまでの説明だと、「扶養控除等申告書で異動(変更)の手続きをしておしまい!」という感じですが、そうではありません

この『一定の帳簿スペシャル』は、「扶養控除等申告書をベース」に作成する訳ですから、扶養控除等申告書に変更があれば、当然「一定の帳簿」も修正する必要がありますので、ご注意ください。

3 給与支払者が帳簿を備えているために、マイナンバー(個人番号)を扶養控除等申告書に記載していない場合で、従業員等のマイナンバー(個人番号)のみに異動があった場合には、異動の内容等を記載した扶養控除等申告書の提出は必要ありませんので、その場合はQ1-3-8の届出書を提出する必要があります。

「マイナンバーのみの変更」の場合には、「扶養控除等申告書での異動(変更)の手続き」ではダメという結論です。

『一定の帳簿スペシャル』(『超特例帳簿スペシャル』もそうですが)は、扶養控除等申告書に「マイナンバーだけ」が記載されていません。

「氏名」や「住所」は記載されています。

「氏名」や「住所」まで記載不要が認められている訳ではありませんから。

つまり、「マイナンバーのみの変更」の場合には、「扶養控除等申告書での異動(変更)の手続き」をすると、「扶養控除等申告書にマイナンバーが記載されていないのに、そのマイナンバーを新しい番号に変更(異動)してね」(「ないものを変更してね」という変な届出になってしまうのです。

ですから、理論的にも、この場合の対応は、「変更届出書」(Q1-3-8)しかないのです。