【前の記事】扶養控除等申告書にマイナンバーを記載しなかった場合の、「変更届出書」以外の変更対応方法とは?

帳簿がなくても従業員がマイナンバーを扶養控除等申告書に記載しなくて済む方法!

Q1-4 平成28年分の扶養控除等申告書に従業員等のマイナンバー(個人番号)が記載されていれば、平成29年分以降の扶養控除等申告書には、記載内容に変更がない限りマイナンバー(個人番号)の記載を省略してもよいですか。(平成28年5月17日更新)

(答)
扶養控除等申告書は、毎年、マイナンバー(個人番号)を含む全ての記載事項を記載した上で給与支払者に提出する必要がありますので、前年と変更がないからといってその記載を省略することはできません。

原則は、扶養控除等申告書にマイナンバーを「毎年記載」です。

扶養控除等申告書とマイナンバー 国税庁HP FAQ スペシャル
こちらの記事もご覧ください!

扶養控除等申告書へのマイナンバーの記載を不要とする手法には、
①扶養控除等申告書をベースに作成した「一定の帳簿」があれば、2年目以降のマイナンバーの記載を不要とする『一定の帳簿スペシャル』
と、
②扶養控除等申告書に一切マイナンバーを記載しない『超特例帳簿スペシャル』
の2つがあります。
話題になっているのは、②の方です。
下記の順に読んでいただければ、と思います。


★平成何年分の扶養控除等申告書からマイナンバーを書くの?

★去年、マイナンバーを扶養控除等申告書に書いてもらわなかった場合、今年の年末調整ではどう対応すればいいの?

★扶養控除等申告書には、マイナンバーは記載不要?

★扶養控除等申告書へのマイナンバーの記載を不要とする場合の「帳簿」の注意点

★扶養控除等申告書に一度もマイナンバーを記載しなくてもOK!

★扶養控除等申告書へのマイナンバーの記載を不要とする場合の「4要件」+「1要件」

★扶養控除等申告書へのマイナンバーの記載不要は、帳簿がなくてもOK!

★平成28年分と平成29年分の扶養控除等申告書とマイナンバーの奇妙な関係

★「扶養控除等申告書とマイナンバー問題」で頭が混乱すると、しちゃいそうな間違い特集

★マイナンバーを絶対に記載できないようにするための扶養控除等申告書のカスタマイズ!

★『一定の帳簿スペシャル』のマイナンバー帳簿は、いつまで保存しなければならない?

★扶養控除等申告書に記載しなかったマイナンバー等に変更があった場合には、「3年保存期限」の「変更届出書」の提出が必要!

★扶養控除等申告書にマイナンバーを記載しなかった場合の、「変更届出書」以外の変更対応方法とは?

★帳簿がなくても従業員がマイナンバーを扶養控除等申告書に記載しなくて済む方法!

★扶養から外れた人のマイナンバーは、マスキングして扶養控除等申告書を保存?

なお、平成29年1月1日以後に支払を受けるべき給与等に係る扶養控除等申告書について、給与支払者が一定の帳簿を備えている場合には、従業員等のマイナンバー(個人番号)の記載を不要とすることができます(Q1-3-2参照)。

ただし、一定の帳簿(このFAQは『一定の帳簿スペシャル』を前提としています)があれば、記載を省略できる、という結論です。

ところが、帳簿がなくても、従業員にマイナンバーを扶養控除等申告書に記載させなくて済む方法があります。

Q1-8 給与支払者が従業員等のマイナンバー(個人番号)を印字した扶養控除等申告書を従業員に交付して、従業員がその内容を確認した上で給与支払者に提出するという方法は可能ですか。

(答)
所得税法上、扶養控除等申告書の提出者は、必要事項(氏名、住所、マイナンバー(個人番号)等)を記載した申告書を給与支払者に提出することとされていますので、一般的には従業員自身が必要事項を記載し、給与支払者に提出する必要があります。
しかしながら、給与支払者が扶養控除等申告書に従業員等のマイナンバー(個人番号)を印字し、従業員に交付して、従業員本人がその印字されたマイナンバー(個人番号)を確認することにより従業員本人がマイナンバー(個人番号)を記載した状況と同様の状態とすることについて、従業員本人と給与支払者の間で合意しているのであれば、ご質問による方法をとることも、番号法上可能であると解されます。

つまり、前回提出を受けた扶養控除等申告書を元に、そこに記載されたマイナンバーを、今回配布する扶養控除等申告書にプレ印字してしまう、ということです。

この方法だと、確かに従業員がマイナンバーを扶養控除等申告書に記載する必要はありませんが、心配なのは、やっぱり、安全管理措置の問題ですね。

通常は、「従業員→会社」という1方向の流れしかなかったマイナンバーの流れが(それも、『一定の帳簿スペシャル』や『超特例帳簿スペシャル』を使えば、それが原則最初の1回だけになる!)、「会社→従業員→会社」と2方向になってしまいますからね。