転ばぬ先のメモ魔税理士転ばぬ先のメモ魔税理士

遺産分けの話し合いがまとまらない、でも、相続税の申告期限も迫っている、「ええい!みんなで共有で相続してしまえ!」というのは避けましょう。

確かに遺産分けしないよりはした方が相続税は安くなる!

転ばぬ先のメモ魔税理士転ばぬ先のメモ魔税理士

遺産分けの話し合いがまとまらず、分割できない状態、いわゆる未分割のままで相続税の申告をすると、「配偶者の税額軽減」や、「小規模宅地等の特例」など、相続税が大幅に安くなる可能性のある特例の適用ができません。

そうなると、高い相続税を納めなければならなくなります。

相続税の申告期限後に分割が確定した際に、再度申告すれば、納め過ぎた税金が返ってくることもありますが、何度も申告をするのは面倒くさいですよね。

それなら共有(兄の持分1/2・弟の持分1/2みたいな感じ)で相続してしまえ、という発想も分かります。

でも、共有だと結構困ることも多いんです。

「共有財産」ということは、全員が賛成しないと何もできない財産!

転ばぬ先のメモ魔税理士転ばぬ先のメモ魔税理士

例えば、長男と次男の共有で土地を相続したとします。

長男がその土地の買い手を探してきて、「いい値段で売れるから土地を売ってしまおう。」と次男に言っても、「いや、もっと高い値段で売れるはずだ。」と次男が売却を拒んだら、いくら長男がその土地を売ろうとしても売れません。

次の相続が発生すると、いとこ同士の共有になってしまう!

転ばぬ先のメモ魔税理士転ばぬ先のメモ魔税理士

兄弟間の共有であれば、同じ親から引き継いだ財産ということもあり、協力し合ってその土地を活用したり、売却したりすることができるかもしれません。

でも、その兄弟がそれぞれ亡くなると、その子供たちにその共有財産は引き継がれます。

つまりいとこ同士の共有です。

普段はあまり会うこともない関係かもしれません。

いとこ同士で持っている財産なんて、なんだか面倒くさいですよね!

お互いほったらかしになるでしょう。

遺産分けは一度したらやり直しが効かない!

転ばぬ先のメモ魔税理士転ばぬ先のメモ魔税理士

共有で遺産分けをした後に、「やっぱり共有はやめてそれぞれの財産を誰かが100%相続するようにしよう!」と言ってもダメです。

もちろん、名義をずっと変えられない、ということではありません。

各財産を単独所有にすることは可能です。

でも、きちんと成立した遺産分割協議による所有形態を変える、ということは、「相続の後に生きている相続人間で財産を贈与し合った」ということになりますので、その財産の移動には贈与税が課税されます。

売却前提での共有分割ならOK!

転ばぬ先のメモ魔税理士転ばぬ先のメモ魔税理士

相続人がみんな、相続する土地から離れたところに住んでいて、持ち家もあるなど、その土地を管理することが難しく、また、その土地が売れそうな場合には、共有で相続するのはいいと思います。

例えば、好立地にある土地があって、その土地を長男が相続して、相続した後に売却して現金に換えた場合、弟想いの長男がそのお金の半分を次男にあげたら、それには贈与税が課税されてしまいます。

それだったら、最初から2分の1ずつの共有で相続して、売ればいいのです。

そうすれば次男にダイレクトにお金が入り、贈与税はかかりません

そのような売れる土地以外は、基本的には単独所有で相続しましょう!