配偶者に認められる相続税計算上の特典

メモ魔税理士のメモ
(1)配偶者の取得財産については、「1億6,000万円」か「財産の1/2(法定相続分)」のいずれか多い方まで相続税がかからない(配偶者の税額の軽減)

(2)自宅の敷地を配偶者が取得した場合には、所有継続要件や居住継続要件を満たさなくても、100坪まで8割引で評価することができる(小規模宅地等の特例)


配偶者が取得する前に死亡したら?

メモ魔税理士のメモ
(設定)夫死亡・相続人:妻(夫死亡後、遺産分割前に死亡)+長男+次男(長男と次男は持家有)

★夫死亡による1度目の相続、妻死亡による2度目の相続があり、どちらの相続も、相続人は長男と次男(1度目の相続の相続人としては妻も該当するが、遺産分割前に死亡しているため、その妻の代わり(代襲相続人)として長男と次男が遺産分割の当事者となる

★1度目の相続においては、相続人として、長男及び次男並びに妻の代襲相続人としての長男及び次男、結局相続人当事者である長男と次男の遺産分割協議が整えば、財産を既に死亡している相続人妻に相続させることができる

★これにより、上記特典(1)(2)を適用することができる


シミュレーションが大事!

メモ魔税理士のメモ
2度目の相続は、1度目の相続に比べ、法定相続人が減少し、基礎控除(相続税の非課税枠:3,000万円+600万円×法定相続人の数)が少なくなることにより、相続税負担率が高まる可能性があるので注意

2度目の相続における相続財産が、基礎控除額の範囲に収まるように(収まれば相続税負担率0)、1度目の相続における妻の相続分を計算できればサイコー、この場合、妻が相続する財産だけではなく、妻が従前から所有していた財産もカウントされる

不動産については、1度目の相続で長男又は次男が相続すれば、1度目の相続時のみ相続登記の費用がかかるが、1度目の相続で妻が相続すると、1度目・2度目とダブルで相続登記の費用を負担しなければならない

自宅の敷地を1度目の相続で妻が相続する際には、100坪までであれば、20%評価で済むが、2度目の相続では100%評価になるため、評価額が5倍になるので注意

★つまり、配偶者の特典を受けるために、1度目の相続で配偶者に何でも相続させればよいという訳ではない