生活水準の把握から
税務調査官は、申告された所得や、所得控除(生命保険料控除など)等から、申告された方の生活水準を、ある程度は把握できるでしょう。
しかし、申告書に記載された情報は、かなり限られた情報です。
申告書の情報だけでは、生活水準は正確にはつかめません。
収入があるからお金が使える
なぜ「生活水準」の話になるかというと、生活水準を維持するためには、お金が必要だからです。
簡単に言うと、維持するための収入(所得)があるはずなのです。
生活水準が高ければ、収入も高いはずなのです。
生活水準と収入のアンバランスがないか?
生活水準が高いのに、収入が少ない場合、税務署は「おや?」と思います。
「この収入で、この生活水準を維持できるはずがない。他に収入があるのでは?」
申告されていない収入があるのではないかと疑う訳です。
雑談だからこそ生活水準が分かる
税務調査官との間で、フリートークのような雑談が繰り広げられた時、「税金の話をしないで、自分の趣味の話を熱心に聞いてくれるなんて。なんていい人なんだ。」なんて思ってしまうかもしれません。
でも、税務調査官は、その雑談の中で、その申告された方の生活水準を把握しようとしているのです。
交友関係や食事の話なども、生活水準を把握するためのものかもしれません。
話を盛ったら疑われる!
ですから、税務調査官と趣味などの話になった場合には、話を盛らないように注意しましょう。
話を盛れば盛るほど(趣味や社交関係に、いっぱいお金を使っていると言えば言うほど)、「申告されている所得が少ないのでは?怪しい。」と思われてしまいます。
税務調査官の質問には、正確に答えるようにしましょう。