贅沢は悪?いえいえ、問題はその購入資金の出処です【大泉町相続税専門税理士メモ】

大きな買い物

個人の税務調査の際、金額の大きな買い物をしたことについて、税務調査官から質問されることがある

それは、贅沢がダメと言っている訳ではなく、そのお金がどこから来たのか知りたい、ということ

生活水準と不釣り合いの大きな買い物

「個人の所得税の税務調査なんだから、事業に関係のない自宅や車を買ったことなんて、関係ないんじゃない?」と思われるかもしれない

儲かっていてお金がある個人事業者が、家や車などをバンバン購入したところで何とも言われない

あまり儲かっておらず、お金もないだろうと推察されるのに、高額な物品を購入している場合には、税務調査官のアンテナが反応する

贈与税か?所得税か?

収入が少ないのに、高額な物品を購入している場合、

(1)昔、商売が絶好調の時に貯金したお金で買った
(2)借入により購入資金を調達した
(3)親などから購入資金の贈与を受けた
(4)本当は収入があるのに、それを申告していない

のどれかに該当すると予想される

過去の確定申告の内容や、同業者の事業の収支の内容など、税務署にはいろいろな情報が蓄積されている

贈与税か?

住宅取得等資金や結婚子育て資金、教育資金などについては、多額の贈与でも一定金額までは非課税

ただし、それらの非課税の適用を受けるためには、贈与税の申告その他の手続きが必要

その手続きをしているかどうかは、税務署ではすぐに分かってしまう

それらの手続きがされていない場合には、非課税の適用が受けられないため、一般贈与として課税できるのでは?と想定される

所得税か?

売上が減少していたり、利益率が下がっている場合、売上除外を疑われる

何年も赤字が続いている場合、キャッシュフローはかなり悪化しているはず

本来であれば、事業の存続が危ぶまれるのに、金額の大きな買い物ができるということは、本当は収入があるのではないか?と想定される

金額の大きな買い物については、きちんと説明できるようにご準備を!